坂本 泉
SAKAMOTO Izumi
profile
私の美術表現の大きな動機は、毎日の生活者としての存在の中にあります。
アートが私たちの暮らす社会で身近に存在することを示すために、日用品やファウンドオブジェクトとアートの価値を結びつけます。現代社会では、これまでのような典型的・規範的な生き方のイメージが変わってきました。未経験の新しい時代へ踏み出すための、新たな価値感と希望を見つけることがわたしのテーマです。
CV
2007年1月
「BETWEEN THE WORDS/あなたをもっと知るために」/ギャラリーA-box
2007年7月
「日本の家、モンゴルの家」/茅葺きギャラリーひだまり
2008年4月
「シェルター」/PRAXIS 山梨県立美術館
2009年5月
「HOSPITAL→HOSPITALITY」/ギャラリー・エアリー
2009年10月
「ART IN LIFE」/山梨県立身延高等学校
2010年1月
「PLASTIC WORLD」/ギャラリー・イノセント
2013年4月
「SEARCHING FOR OASIS」PRAXIS 山梨県立美術館
2019年10月
「Inside-Out」iGallery DC
2020年8月
「Path of happiness」Chemin de Bononher
2021年8月
「Inside-Out Needles」ギャルリイグレク
Instagram @airyamanashi
Twitter @airyamanashi
Artworks
アルプス雪解け
和紙、毛糸 41 x 54 cm
かがやき(カラフル)
和紙、毛糸 41 x 54 cm
Artrela2022
伊香保を囲む山々の雄大な冬景色、温泉から噴き出る蒸気。そこを行き交う人々の生活を思 う。山からの冷たい風を感じ、雪を被る山並みの絶景に心が満たされる冬の喜び。そして先祖か ら代々語り継がれる自然に対する畏敬の念。古来、自然は芸術や文化の一部分であり、人間は 自然の中で生かされてきた。この地で人と自然はどのように呼応し合ってきたのかを伊香保で過 ごす間に観察したい。
坂本の作品は、日々の生活者としての存在がいかに神秘的であるか見せてくれる。そこから得 た気付きをスケッチ、オブジェ、インスタレーション、パフォーマンスなどで表現する。普段のごく当たり前の生活やそれを取り巻く出来事の本質、素晴らしさ、そして幸福感を凝縮して視覚化してきた。今回は<紙と糸と針>を用いて、伊香保での生活から感じ取る<人と自然の呼応>に光をあてる。それは今年こそ長いトンネルを抜けて、光の射す方へ歩みを進めたいという新しい年の希望である。